第7話「変わっていくもの」
二人が来ない部活
雨が降る中、不穏な空気が漂う部室。
「今日も来ないのかな」というクマちゃんの発言から、登校日ライブから数日間、ムスブとウルルは部活に来ていないらしい。
崩壊しそうになっていて悲しい反面、登校日ライブの後、あんなに空気が悪くなったのに気の弱いウタとクマちゃんが部室に来ていて、本当に部活動が楽しかっただなと感じられ嬉しくもなった。
スマホを見つめるレイレイ
廊下でスマホを見つめ、登校日ライブ後にムスブに言われた「本気でやりました?」という言葉を思い出すレイレイ
そしてそれを陰から見つめるアイリ
スマホ画面は映っていなかったが、おそらくミズキという大学生のアカペラグループのリーダからの「やっぱりうちに来た方がいいんじゃない?」というメッセージだろうか。
この時の先輩2人の考えていることが分からない。
しかし、無理やり考えてみるならば
レイレイは、
・大学生達のグループに移動しようか悩んでいる?
・本気でやっていないと言われ、反省している?
・本気でやることの意味が伝わっていないから悩んでいる?
・部活の問題をどうやって解決しようか悩んでいる?
と挙げるとキリがないが、個人的には本気でやることの意味が伝わっていないから悩んでいるのではないかと考えた。
ムスブは歌を上手くなりたと言っていたが、楽譜通りに歌うのが上手いのか、聞く人を感動させる歌が上手いのかなど、上手いにも種類があるはずだ。
さらに、アカペラのことに関してはレイレイの方が知っているはずだ。
そのため、レイレイは現状態での最善を尽くしたが、それがムスブには伝わっておらず、悩んでいるのではないだろうか。
その上で、大学生グループに誘われている状況もあり、そのことにも悩んでいるのではないだろうか。
アイリは、大学生グループにレイレイが誘われていることに気がついているのではないかと考えた。
そして、悩んでいるレイレイを見て何を考え思っているのだろう?
行かないでほしいとは思っているだろうが、自分が原因で大学生グループに入らないという選択をして、レイレイの可能性を潰したくないとも思っているのではないだろうか。
しかし、これまでの物語で基本、アイリの考えていることは分からないため、本心や本当の性格も想像できない。
ライブで何が起こっていたのか
・手拍子に釣られウルルのボイパが早くなる
・早くなったリズムにウタとクマちゃんの音程が正確さを保てなくなる
・そのズレに気がついたアイリとレイレイは、わざと同じだけズレた。
・正確な音程なのはムスブだけ
先輩達による音程に関する授業
音階は音をわかりやすく分けているだけ。同じラでも、440Hzと441Hzはでは別物。
というレイレイの説明でものすごく納得したと同時に、アカペラの奥深さを知った気がした。
人間は楽器と違って正確な音を出し続けることが難しい。しかし、それがアカペラの魅力というのもすごく納得できた。
登校日ライブの時は先輩達がウタとクマちゃんのズレに気がつき合わせた。
しかしムスブはそれをしなかった。
絶対音感のムスブだからこそ、半音未満のズレでも気持ちが悪いと感じる。
ここの説明で、さらにアカペラの奥深さを知った。
ムスブも他のみんなのもどちらも間違いではない。正解とするものが少し違うだけ。
アカペラってすごい!
これだけのことを言語化できるアイリすごすぎ!
夏祭り
祭り会場でウタとクマちゃんが合流する
浴衣を着てこなかった理由、2人ともネガティブ過ぎるw
この2人の会話は、お互いが理解しあっている感じが出ていてとても良い。
学校の屋上でアイリとムスブが合流する
この2人は会う約束してたのか?
アイリの「そろそろ来るとおもった」という発言と、ムスブが焼きそばを2つ買ってることから、約束はしていたけれど、時間指定はしていなかったってことかな?
ムスブの発言を受け流すアイリ。
なんか、子供と大人の会話っていう感じ。
そして、アイリはずっと何かを含ませたような発言だったり、笑って誤魔化したりしていて、何を考えているのか分からない。
今回の問題点を正しく理解できていたムスブ
今回の件、ムスブは自分だけが楽譜に正しかったことも、先輩達がわざと音程をずらしていた事も、アカペラとしては、それも1つの正解だということもおそらく理解していた。
しかし、その上で楽譜に忠実でなかったことに耐えられなかったのだろう。
祭りを遊び終えてベンチで話しているウタとクマちゃん

ムスブの状況を完璧に言語化するウタすごすぎ。
そしてあんなに理不尽にキレられたのに、ムスブの気持ちに寄り添えるウタ優し過ぎる。
そしてこの状況をなんとかしようと立ち上がる2人。
最初は、気が弱くて頼りない感じの2人だったけれど、ここで勇気を出して行動できるくらいに、部活への愛と成長を感じられる。
そして最後は、そうはならんやろ!ていう綺麗なオチw
花火が上がったタイミングで入るアイリとムスブが会話しているカットイン
花火が上がったタイミングで入れることで、時系列が同時に流れていることの表現とともに、2人の会話の音声がないことの違和感もなくしている?
この表現すごく良い。
そして表情からして、おそらく2人は本音で会話をしている。
何を話しているのだろうか?
アイリの目的はおそらくムスブの説得だが、音楽へのこだわりが強いムスブをどのように説得するのだろう。
家に帰宅するとウタの姉が帰ってきていた。
ウタの姉が、大学生のアカペラグループの一員だと判明。
これで、登校日ライブ当日この人がウタ達を見た時に驚いていた理由が判明。
ウタは、姉がアカペラをやっていることを知らない?
だから、自分もアカペラをやっていることを伝えていないし、アカペラについても入部するまで知らなかったのではないだろうか。
登校日のライブ映像を見るウルル
トラウマで、今まで一度見ていなかったらしい。それだけ部活が大好きで、それまで楽しかった記憶を嫌な記憶にしたくないのだろう。
自分からリズムがズレていることに気がつき、泣きそうになるウルル

ムスブにあれだけのことを言って、おそらく
自分は完璧ではないけれど、ある程度は上手くできていた。
なんなら、ムスブだってズレている原因だ。
と思っていたであろう。
そう思っていたウルルが、予想以上に自分がうまく出来ていなかったことに気がつくのは辛いだろう。
そしてウルルは何を思うのだろう。
ムスブへの発言の後悔や恥ずかしさ、申し訳なさなど、きっと心がグチャグチャになっているのではないだろうか。
公園で落ち合うクマちゃんとウルル

なんかクマちゃん可愛くなってるw
前髪あげて、きっと勇気を出して、覚悟を決めてウルルに会いにきたのだろう。
ウルルを説得するのがクマちゃんというところもとても良い。
性格真反対な2人だけれど、きっとウルルのこと1番分かっているのはクマちゃんなのだろう。
そして、クマちゃんの「ちゃんと宮崎さんのこと見てたよ」というセリフ。
配信をして、目立とうとしているウルルは、きっと誰かに見てもらいたいという気持ちがあったのだろう。
だらかこそ、クマちゃんがちゃんと自分のことを見ていたと言ってくれたことが、すごく嬉しかったのではないだろうか。
大学生アカペラグループにまたも勧誘されているレイレイ

今更だけれど、アイリよりレイレイの方が実力あるってことなのか?
それとも、パートの問題なのだろうか。
レイレイの後ろのポスターめっちゃ大学生5人がカッコ良く写ってる!
そして、左上には「Parabora」と書いている。
これ1回目で気がついた人どれくらいいるのだろう。
共依存と言われ動揺するレイレイ
それまでは、あまり覇気はなかったが、ハッキリと断っていたレイレイだったが、共依存と言われて明らかに動揺していた。
そして、もう1度誘われた時は少し悩んでいるようにも見えた。
レイレイは、部活を抜けて大学生のアカペラグループに入るのだろうか。
第7話の感想
全体を通しての感想としては、第7話はアカペラにフォーカスした回という印象。
そしてアカペラってすごい!、言語化がすごい!と思った。
このアニメを始めた時は、コメディ要素がとても気に入り見ていたが、正直、ギャグアニメとして見ている部分が大ききく、あまりアカペラを中心に見ていなかった。
しかし7話で、アカペラだからこそ起こるトラブルが起き、そしてそれもアカペラならではの面白さということも知り、このアニメがアカペラアニメだということを突きつけられたようだ。
さらに、今までなんとなく感じていた問題点や、キャラクターの気持ちなどをわかりやすく言語化しているシーンも多く、よりアカペラやキャラクターへの解像度が上がったように感じた。
※当ブログで使用している『うたごえはミルフィーユ』の画像素材は、公式X(@utamille)にて配布されている「使用OK画像」を利用しています。
著作権は作品および配信元に帰属します。
コメント