第8話「放物線」
ムスブとお母さんとの会話
登校日ライブを見にきていたお母さん。
それを聞いて焦るムスブ。
ムスブは、お母さんには見てほしくなかったらしい。
ということは、やはりムスブのお母さんも、音楽に詳しいのだろう。
家にピアノがあるくらいだから、音楽関係の仕事のすごい人なのだろうか。
たまに出てくるが、ムスブのお母さんは何の仕事をしているのだろう?
演奏が良かったと言われ、困惑するムスブ
お母さんは、何であの演奏を良かったと言ったのだろう?
お母さんも音楽に詳しいとするならば、アカペラがすごい!ということではないだろう。
だとすると、会場の空気が明るくなって、盛り上がっていたからということだろうか。
たとえ、テンポや音程がズレていても、聞いている人たちが楽しければ、それはいい演奏、ということなのではないかと考えた。
しかし、ムスブは聞いている人達のことは眼中になく、自分の演奏しか見ていないため、今回のライブは失敗したと思っている。
だからこそ、お母さんに「良かった」と言われて困惑しているのではないだろうか。
ウタとお姉ちゃんとの会話
「お父さんについて行ったから、正確には私の実家じゃないんだけど」
いや、笑えんw
前回の感想では触れなかったが、公式サイトのキャラクター欄でキッカの本名が「仙石 喜歌」で、ウタの「小牧 嬉歌」と苗字が違うことにも納得した。
喜歌と嬉歌。両方とも歌うためにつけられたみたいな良い名前だなぁ。
ウタ「お姉ちゃんって性格も真反対で、明るくて、可愛くて、キラキラしてて」
キッカ「歌も超可愛いよ!」
ウタ「あ、いや、うん、そう言ってくれるんだけど」

お姉ちゃんの褒め言葉、全然響いてなくて笑えるw
ウタはきっと、自分のことを本心から可愛いと思っていなくて、このお姉ちゃんの発言も
気を使って言ってくれているだけ。妹だから可愛いと思うだけ。とか思っているんだろう。
そして、お姉ちゃんが大好きで憧れているからこそ、そうなれない自分をコンプレックスに感じているのではないだろうか。
ここのお姉ちゃんとの会話は、最近ネタ化していた、ネガティブのネタじゃない部分が表現されているように感じた。
お姉ちゃんもアカペラをやっていたと知った歌の気持ち
ウタ「何かよく分からないけど、安心した、救われた気がした。私の感じたこと、ちゃんと信じていいんだって。」
描写はされていないが、家でウタに自分もアカペラをやっていたことを伝えていたらしい。
ウタはそれを聞いて、泣きそうになるくらい嬉しかったらしい。
お姉ちゃんと同じものが好きだったのが嬉しいのは分かるけれど、「安心した、救われた気がした。」は少し大袈裟じゃないか?と感じた。
やはり、ウタはお姉ちゃんに憧れすぎている気がする。
2学期始まって最初の部活動
とりあえず全員揃って良かった。
少し気まずそうではあるものの、登校日ライブ後の険悪なムードは少し収まって、あと一歩で元に戻れそうな印象。
新曲の楽譜を見ながら、登校日ライブのことを思い出すムスブ
ムスブ「すみません、個人で練習します。」

登校日ライブの件、自分も他の部員も間違ってはいないと理解しているはずだから、謝罪するのかと思ったら、まさかの個人練習!
ムスブもあの時のことを多少は後悔しているような雰囲気だったが、何を考えているのだろうか?
というのが最初の感想である。
しかし、2周目を見ていて考えたのが、今回はリードボーカルが自分だからこそ、完璧に歌いリズムをブレさせないようにするつもりなのではないだろうか。
前回の失敗の原因は、ウルルのテンポが早くなってしまいウタがつられたこと、とも言える。
だからこそ、たとえ他パートがズレても、自分さえブレなければ修正可能。と考えたのではないだろうか。
根拠はほぼ無いが、そう思えてしまうくらいに、今回のムスブの個人練習宣言には「こいつらと練習しても、意味がない」というような悪意を感じられなかった。
旧校舎屋上でのウタとアイリの会話
旧校舎屋上を気に入った理由は、取り残されている感じに対する親近感
アイリのネガティブ発言にウタも困惑してるw
やはり、レイレイがParabolaに勧誘されていることに気づいているのか?
それとも、単純に周りの人たちが将来のことについて考えているからなのか?
ウタ「部長…いや、アイリ先輩は、ムスブちゃんのことどう思っているんですか?」
アイリ先輩と言い直したのは、部長としてではなく、アイリとしてムスブのことをどう思っているかを聞きたかったからだろうか。
アイリ「でもそうならないなら、それだけだなって」
ずっとこのままでいたいというアイリの考えは、明確に未来を見据えているムスブとは真逆。
だからこそ、先に進むことを目指す人と一緒に音楽を楽しむことはできないと考えているのではないだろいうか。
これはムスブを見捨てたり見限ったりしたわけではなく、自分とは違う考えで理解し合うことはできないと割り切っているということだ。
そのため、ムスブのことは好きで仲良くなりたいと念を押しているし、「部長失格かな?」という発言は「(部員全員で一緒に音楽を楽しむつもりが無い自分は)部長失格かな?」ということだと考えた。
アイリの考えを聞いたウタ
おそらくウタは、アイリの「自分とは理解し合うことのできない考えを持っている人と、一緒に音楽を楽しむことはできない」という考えを、理解しただろう。
そして、ウタはどちらかというとアイリ側であり、ムスブを理解することはできないということも理解したのだろう。
それでもウタは、ムスブと一緒にアカペラをやるべきという気持ちを変えられず、ムスブのことを理解しようとすることもやめられない。
だからこそ、自分の言っていることがわがままだと言っているのだろう。
まとめるならば、
アイリは、理解し合うことは無理だと割り切り、一緒に音楽を楽しむことを諦めている。
ウタは、理解し合うことは無理と理解しているけれど、それでも理解しようとして、一緒に音楽を楽しみたいと考えている。
ということだろうと考えた。
2人の会話を聞いていたレイレイ
先に進むことを目指す人と一緒に音楽を楽しむことはできないというアイリの考えを聞いてレイレイは何を思うだろう。
レイレイはParabolaに勧誘されていて、Palabolaに入るということは未来を見据えているということだ。
アイリの考えを聞いて、Parabolaに入るということは、アイリと一緒に音楽を楽しめないと、レイレイの中で確定してしまったのではないだろうか。
アイリ「私は高校で終わりでもいいなぁ」
高校で終わりでもいいという考えは、レイレイにとって、高校を卒業してからもずっと一緒に音楽を楽しむという未来もない、と言われているように感じるのではないだろうか。
アイリ「変わらないのは、私達だけだね。」

このセリフは、私たちだけ取り残されているというニュアンスが感じられる。
しかし、レイレイにとっては、なおさらParabolaに勧誘されていることを言い出しづらくなってしまったのではないだろうか。
そもそも、このセリフを言うということは、レイレイがParabolaに勧誘されていることに、アイリは気づいていないのだろうか。
ただ、レイレイが相槌を打ったあと、少し疑問に思ったようが表情をしているので、何かレイレイが悩んでいることには気づいていそうだ。
Parabolaの元を訪れるウタ
訪れて早々、何だか怖い雰囲気を感じられた。
特にタマは、冷たすぎると感じた。
最初に感想を聞くミズキ
これも怖すぎた。
割と好きな感想だったからこそ、「聞きたいことは何?」と聞き返してくれたが、もしここで気に食わない感想を言ったら、その場でつまみ出されそうな雰囲気を感じた。
相手を選別するような、その相手に自分が時間を割くだけの価値があるのか審査しているように感じた。
Parabolaのメンバー紹介
キッカはお姉ちゃんだからもちろんだが、ゾイとカリンは良い人そうな印象を受けた。
逆にタマは、冷たい性格が会話に出ていて、ウタも怖いのか、途中から目を見て話せなくなっている。
だが、ムスブに一番近い存在なんだろうという印象も受けた。
ミズキは、いい人悪い人という括りではなく、THEリーダーという印象。
世界が自分中心に回っていると思っていて、実際にそうなっているようなタイプ。
プロを目指す人は何を考えているのか、というウタの質問に対する答え
この問いに、ミズキは自分の夢である、アカペラを一般的なジャンルとして定着させることについて語った。
しかし、歌が聞きたかったのはこういうことではないだろう。
何故そこまでするのか
ムスブを理解するために1番聞きたかったのは、これだろう。
しかし、返答は「なぜ、みんながここまでしないのか分からない」だった。
そして結論は、全く別の生き物だから、本当の意味で理解し合うことは出来ないという、アイリと同じ結論になったように感じた。
絶対音感を持つタマの意見
おそらく、ムスブに一番近いタマは、同じレベルで同じ方向を目指す相手がいるからこそ楽しくアカペラができる。だからこそ、同じ方向を向いていない人同士が一緒にアカペラをするのはキツイという意見だった。
この意見を聞いて、ウタも何かがわかったらしい。
この時のタマは少し優しい印象だった。
ウタもタマの目を見て話せている。
Parabolaへの勧誘を速攻で断るウタ
ネガティブだからなのか、ミズキのことを理解できないと分かってスッキリしたからなのか、気持ちよく断っていた。
ウタらしくないハッキリと断る態度だったが、この空気を読めない感じが逆にウタらしい!
それに驚くParabolaメンバーがとても面白いw
ウタからムスブへのメッセージ
私とムスブちゃんは全然違って
今一緒にいるのは奇跡みたいな感じで
でも違うって悪いことじゃなくて
無理に一緒の気持ちになる必要はなくて
なんていうかまとまらないけど
部活、精一杯がんばる!
「一緒の気持ちになる必要はない」これがウタがParabolaの人達と話して手に入れた答えなのだと感じた。
タマは、「同じ方向を向いていないと、一緒にアカペラをするのはキツイ」と言っていたが、「私はこの子達に同じレベルのコーラスを求めることができるから、楽しくアカペラができてる」とも言っていた。
つまり、プロになりたい気持ちがなくても、ムスブが求めるだけのコーラスをすることができれば、一緒にアカペラを楽しむことができるという結論になったのではないだろうか。
Parabolaの演奏

カッコよすぎる!
最初のビートボックスの凄い迫力から、ずっとそれをキープしていて、力強いグループという印象を受けた。
第8話の感想
今回は、ウタが上を目指す人たちの考えを理解しようとする回だった。
そして結論は、理解し合えない。
しかし、それが分かって何かスッキリしたようなウタ。
理解し合えないけど、理解し合う必要もない
ムスブが求めるだけのコーラスをできるように前を向いたウタ。
このまま、文化祭でいいアカペラができるようになればいいなと感じた。
そして、今回は『Parabola』についても掘り下げられた回でもあった。
第8話を通したParaboraの印象は、圧倒的なリーダーと目的によってまとめられた、バラバラな実力者達という印象だった。
性格がバラバラで、タマも、「ミズキのことは人としてどうかと思う」と言っていたように、メンバーはミズキのことを人間として、そこまで好きでも信用しているわけでもない。
けれど、音楽とアカペラ、高みを目指すという共通の目標を持つ仲間としては、圧倒的な信頼持っているように感じた。
だから、このグループはバラバラで、ミズキとアカペラでしかまとめられていないが、その2つが圧倒的な接着剤としてこのグループをまとめ上げているという印象を受けた。
Parabolaのメンバーの声優について
ストーリーとは関係ないが、最後のParabolaの演奏を聴いて、声優が気になった。
聴いていると、キャラの声優本人が歌っているのに、クオリティが高いからだ。
そこで調べてみると、メンバーの声優はやはり、普通の声優ではなかった。
ミズキ役 小泉 萌香さん ➡︎ 大学時代にアカペラサークルに所属
ゾイ役 亜咲花さん ➡︎ アニソン歌手
キッカ役 東山 奈央さん ➡︎ 中高時代に合唱部に所属
タマ役 青山 吉野さん ➡︎ 小中高で合唱部に所属
カリン役 KIYOZOさん. ➡︎ プロのビートボクサー
KIYOZOさんに至っては、日本の女性ビートボクサーのトップとも言われていたそうだ。
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