【ネタバレ控えめ感想】『スーパーカブ』は鬱アニメ?日常の幸せが際立つ作品

アニメ感想・考察

この記事では、毎クール30作品以上アニメを視聴する筆者が、
アニメ選びに迷っている人向けや、面白いと思ったアニメを広めるため、
おすすめ作品の、感想や考察記事を発信しています。

初めての方でも作品選びの参考になるよう、できるだけ分かりやすく情報をまとめています。

本記事にはネタバレが含まれていますが、控え目です。
 序盤で明かされる設定や物語の軸に触れた上で、あらすじや感想が含まれています。

・筆者の視聴後の印象をもとに、どのような人に向いているのかを書いています。
 公式の見解ではありません。

「鬱アニメ」という評判は本当?

この作品を見る前、私は「日常アニメかと思ったら鬱アニメだった!?」という感想をよく目にした。

結論から言うと、視聴後の私の感想としては、いわゆる鬱アニメとは少し違う作品だった。
むしろ、少し重い設定があるからこそ日常の幸福が際立つ作品だ。

正確には、鬱に似た感情、特に「可哀想」「悲しい」「寂しい」という感情が日常の中に入る。
以下では、これらの感情の詳細に加え、物語の本質と、その魅力について書いていく。

あらすじと基本情報

出典:YouTube(公式)/KADOKAWAanime
※動画は公式PVを使用しています。

あらすじ
山梨県の高校に通う女の子、小熊。両親も友達も趣味も無い、何も無い日々を過ごす彼女だが、中古のスーパーカブを買ったことで、少しずつ単調な毎日が変わり始める。

 話数 :全12話
ジャンル:日常/青春/ヒューマンドラマ
 制作 :スタジオKAI

なぜ「可哀想」「悲しい」「寂しい」と感じるのか

この物語は、親が亡くなって1人暮らしをして、灰色の人生を送っていた女子高生が、スーパーカブと出会ったことで、世界に色が付き始めるという物語だ。

そして、主人公が親のいない一人暮らしをしながら、金銭面を気にして生活している。
これにも心が動かされる。
そして、それ以上に印象的なのが、主人公自身が親がいないことや、今の生活を辛いとは感じているように見えないことだ。

主人公は親のいない一人暮らしという、決して楽とは言えない日常を、まるでそれが当然かのように淡々と送っている。

だからこそ「可哀想」と思えてしまう。

辛いからこそ、自分の生活が他の人とは違うと考えないようにしているのか。
それとも、本当に自分自身を「可哀想」だとは思っていないのか。

どちらにしろ、その事実が視聴者になんとも言えない感情にさせてくる。
ただ、主人公自身がそのことに触れないからこそ、このアニメは鬱アニメではなく、日常アニメとして見ることができる。
むしろ、元が少し辛い日常だったからこそ、幸せな日常が、より際立つのだ。

この作品の面白さの「本質」

主人公に親がいないことを詳しく書いたが、この作品の本質はそこではないと思っている。

この作品の本質は、灰色の世界がスーパーカブによって色づき始める、という点だ。

いつもは自転車だった道を、スーパーカブで走るという小さな変化。
しかし、その小さな変化によって、徐々に主人公の日常が変化していく。

生活範囲が広がることで、いつもなら行かない少し遠いスーパーに行くこともできる。
カブがきっかけで友達もできる。
カブに必要な部品を調達したり、カブを手に入れたことで、「やってみよう」と思える理由そのものが増えていく。

何もなかった主人公の日常に、新しいイベントを次々と起こしてくれるのがスーパーカブだった。
そんな、カブがきっかけで視野が広がり、新しい発見をしたり、何気ない日常の幸せを味わうことができるのがこの作品の魅力だ。

どんな人におすすめ?

この作品は、さまざまな人にオススメできる。
まず、「ありふれた日常に飽きている人」、「やる気が出ない人」にオススメだ。

この作品は、日常の中で新しい発見をし、小さな一歩を踏み出すことで、その先にある何気ない幸せを掴む物語だ。
だからこそ、この作品を見ればいつもの日常の中で、少し違う行動をしてみようと思える。
新しい行動のきっかけになりうる作品だ。

次に、「自分の好きなものがある人」、「何かがきっかけで世界が色づいたことのある人」にオススメだ。
自分の好きなものがある人になら、そのものと出会ったことにより、人生が大きく変わったと思える気持ちがわかるだろう。
何気ない日常が、そのものによって、幸せな日常になる。
この作品を見ていると、その時の感覚を思い出すことができる。

そして、おそらく「バイク好きの人」にもオススメできる。
私はバイクが好きというわけではないが、主人公たちに感情移入することで、
「バイクをいじる」ことの楽しさや、「バイクがあればどこまでも行ける」という意味を少しわかった気がする。
さらに、冬のバイクの寒さや、ウィンドガードをつけた時の感動などは、バイク乗りではないとわからないだろう。
バイクにあまり興味のなかった私でも、この作品を見終わった後は、主人公たちと同じ気持ちを味わうために、バイクに乗ってみたいと思わせてくれる作品だった。

以上のことから、『スーパーカブ』は、バイクが好きな人はもちろん、日常に少し変化が欲しい人や、何か好きなものをきっかけに人生が変わった経験がある人にもおすすめしたい作品だ。

まとめ

『スーパーカブ』は、「鬱アニメ」と呼ばれることもある作品だが、私が感じたのは、
むしろ少し重い日常があるからこそ、何気ない幸せが際立つ作品ということだった。

何もなかった主人公の灰色だった世界に色がついていく
そのきっかけをもたらすのは、いつもスーパーカブだった。
主人公にとってスーパーカブは、何気ない日常を、幸せな日常に変えてくれた存在だ。

だからこそ、今の日常に少し変化が欲しい人や、何か好きなものによって自分の世界が変わった経験がある人には、特におすすめしたい作品だ。

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